【導入事例】音と光で車を飾る

概要

名古屋オートフェスティバル 2018に出展される株式会社エルティード様のデモカー(以降デモカー)を、音楽に合わせて光るLEDで装飾いただきました。
ここではそのご紹介と、車載時の例としてご紹介させていただきます

今回、名古屋オートフェスティバル 2018に出展されるデモカーでは、左右フロントドア側面と、リアパッケージトレイに配置されたスピーカー部分をLEDにて装飾頂き、車載カーオーディオから流れる音楽に連動してLEDが光るように致しました

音楽に合わせてLEDを光らせるLEDコントローラーは、弊社オリジナルの「SL500」。音を集音するマイク方式ではなく、直接入力したオーディオ信号でLEDが光ります
このため、にぎやかなオートフェスティバル会場でも、周りの雑音に一切影響を受けることなく、カーオーディオから流れる音楽だけに連動、音楽と光の一体感をお楽しみ頂けます

この音楽に連動してLEDが光らせることができる「SL500」、デモカー等の展示機はもちろん、車載や店舗様でもご使用いただくことが可能です

株式会社エルティード様、弊社製品のご採用と設置、またWEBページへの掲載をご快諾頂き誠にありがとうございました

■SL500の特徴

  • 雑音( 風切音、走行音など)の影響を受けません
    SL500では、周りの音をマイクで集音する方式ではなく、直接入力したオーディオ信号によりLEDを光らせています
    このため、走行音や風切音などの雑音には一切影響を受けず、カーオーディオから流れる音楽だけに連動、音楽と光の一体感をお楽しみ頂けます
  • 多彩な光り方と華麗な色彩表現
    色が変化するグラデーションモードと、光が点滅するフラッシュモードの2種類をご用意。グラデーションは18種類、フラッシュモードは15種類の色パターンからお選びいただけます
    なお、SL500では、LED1色あたり8000段階で階調を表現、舞台演出家様や照明専門家様からもご評価いただいております(RGB LEDを接続した場合は5120億色:理論値)右上写真は「市販LED付スピーカーグリルにLEDを追加して光量UP」、SL500にて音楽に合わせて光らせているところです。
    写真をクリック頂くと動画をご覧頂けます(Youtube 、新しいウィンドウが開きます)
  • 簡単・確実接続
    ご用意しているテープLEDは、コード、コネクタが配線済み、コネクタのワンタッチロック機構により確実に接続、片手で着脱できます(不用意に抜けることはありません)
    なお、このコネクタはコードの被覆を剥かずにプライヤー等で挟むだけの圧接タイプ、コネクタは市販されておりますので、延長ケーブルの自作も簡単です(弊社延長ケーブルもご用意)。
    また、ケーブル加工無しで使用できる分岐用ソケットもご用意しています
  • ほとんどのカーオーディオ・カーナビと接続可能
    様々なカーオーディオ・カーナビとSL500が接続できる「2種類のオーディオ接続セット」をご用意、簡単に接続することができます
    ◆カーオーディオにプリアウトがある場合
    プリアウト用オーディオ接続セットを用いて、フロントまたはリアのプリアウトを分岐、一方をパワーアンプに、もう一方をSL500に接続するだけです
    ◆プリアウトがないカーオーディオやカーナビ
    スピーカー端子用オーディオ接続セットを使って、カーオーディオ背面のスピーカー出力端子を分岐、プリアウトに変換、SL500に接続することができます。
    もちろん、接続されているスピーカーはそのままお使い頂けます
  • 様々なLEDを光らせることができます
    ご用意している定尺テープLED以外にも、砲弾型LED、フルカラー/単色など様々なLEDを音楽に合わせて光らせることができます※
    たとえば、青、白、ウォームホワイトのストリングLEDを、SL500のLEDを接続する「RGBチャンネル」に接続すると、青、白、ウォームホワイトのLEDが音楽に合わせて光ります※12V LED  RGBタイプの場合はアノードコモン。3CH(RGB)+1CH(単色)、最大60Wまで、拡張することも可能です。

 

■車載時の配線例

下図はデモカーでの配線ベースに、車載した場合の配線例です
オーディオ・LEDの配線はデモカーでも、車載でも変わりません。実際にエルティード様のデモカーも同じ構成になっています
電源だけは今回のデモカーと車載で異なります。今回のデモカーでは展示会場で使用されるため、家庭用電源を車用に変換してご使用頂いています。

・オーディオとSL500の配線
右図はデッキとパワーアンプからなるカーオーディオと接続した例です(図中青線部分)
プリアウト用オーディオ接続セットを用いて、ヘッドユニット背面にあるプリアウト出力(フロントまたはリアのいずれか)を分岐し、一方をパワーアンプ、一方をSL500に接続しています

・LEDの配線
LEDをフロントドアとリアパッケージトレイに配置しています
LEDをフロントドア、リアパッケージトレイに設置した後、車内を配線、SL500に接続した分岐コード付コネクタにLEDを接続するだけです

・車載時の電源配線例
車載の場合、電源はバッテリーになります
右図は市販リレーを用いて、アクセサリに連動するように接続した例です
なお、アクセサリと独立してLEDを点灯/消灯したい場合など、必要に応じてSWを設けます
なお、接続するLEDの消費電力によっては、シガーソケットに接続することも可能です
(接続するLEDによって、電源ラインにレギュレータが必要になる場合があります)

 

■ 車載の製品構成ついて

車載する際の基本的な製品構成は、コントローラーとテープLED、オーディオ接続セットとなります。テープLEDはお好みのものを、オーディオ接続セットはお使い頂くカーオーディオにあわせてお選び下さい

分類製品説明
コントローラー*1SL500-C音楽に合わせてLEDを光らせるコントローラー
車載用電源コード付
※車載用リレー、ACアダプターは付属しません
定尺テープLED
RGBタイプ
(60LED/m)
*2、3
非防水 LED1mDC12V RGBタイプ 60LED
コード1.5m、コネクタ付
非防水 LED0.7mDC12V RGBタイプ 42LED
コード1.5m、コネクタ付
防水 LED1mDC12V RGBタイプ 59LED*4
コード1.5m、コネクタ付
防水 LED0.7mDC12V RGBタイプ 41LED*4
コード1.5m、コネクタ付
オーディオ接続セット
プリアウト有無にて
お選び下さい
プリアウト用プリアウト出力があるカーオーディオを
SL500に接続するオーディオコードセット
スピーカー端子用
(プリアウトなし)
スピーカー出力のみのカーオーディオを
SL500に接続するオーディオコードセット
その他延長ケーブル各種0.5m、1m、3m、5m
防塵キャップコネクタ接続部分用防塵キャップ
*1:コントローラー1台で最大60WまでLED接続可能。60W以上をご希望の場合ご相談下さい
*2:定尺以外のテープLEDのご提供も可能です(5mまでフリーカット、5cm単位)。
*3:1mあたり60LED、5cm単位で切断が可能です。
*4:防水加工のため、先端側LEDが1つ隠れます

■その他

弊社テープLED以外でも、市販LED(例えばリング型LED、砲弾型LED等)を、音楽に合わせて光らせたいなどご要望いただけば、個別に対応させて頂くことも可能です

上の動画では、市販LEDスピーカーグリル内側にフルカラーLEDを追加して光量UPのみでしたが、本動画では更に「グリル周囲にホワイトLED」を付けています
写真をクリックすると動画をご覧頂けます(Youtube 、新しいウィンドウが開きます)

動画ではフルカラーとホワイトのLEDがそれぞれ独立して音楽にシンクロしているところをご覧頂けます(フルカラーLEDをSL500のRGBに、ホワイトLED1をUVチャンネルに接続)

■お問合せ

製品についてのご質問やご要望、ご購入、お見積り等、お気軽にお問合せ下さい

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【導入事例】音と光で壁を飾る

 

 

 

 

 

 

 

■概要

「壁を華やかな電飾で演出したい」とご要望頂き、
壁にかかっていたフレーム(額縁)を活用して、壁を「音と光」で装飾させて頂いた事例です

・音楽を流すと音楽に合わせた光で
・音楽と止めると色を変えながら、ふんわりとした光で

フレーム、壁を演出しています
右写真は設置、ご使用頂いている例です

ご採用頂いた「音楽が流れた時の光り方(左下)」と「無音時の光り方(右下)」を動画にてご紹介しています
ぜひご覧ください

 

なお、設定により光り方や色を変えることも可能です

もっと詳しく:光り方、色を変える
弊社オリジナルサウンドLEDコントローラ「SL500」本体のボタンにより光り方や色を変えることができます
上記動画では色が変化する「グラデーションモード」ですが、LEDが点滅する「フラッシュモード」も可能です
なお、グラデーションモードには18種類の色変化、フラッシュモードには15種類の色をご用意しています

■手間なし運用

  • 音響機器の再生/停止でコントロール
    音楽を再生すれば、その音楽に合わせて光り、音楽が停止するとふんわりと光ります
    コントローラーでの操作は必要ありません
    なお、設定により音楽再生中だけ光り、停止中は消灯させることも可能です
  • 電源ON/OFFはコンセントの抜差しだけ
    電源のON/OFFはコンセントに抜差しだけです。配電盤から電源をとれば配電盤でのON/OFFも可能です
    なお、光り方など各種設定は自動保存されますので、電源を入れるたび設定する必要はありません(電源を切った時と同じ設定で光ります)
  • 設定は本体ボタン操作だけ
    特殊な機器やプログラミングは不要、設定はコントローラー本体のボタンだけです

■安心・安全機能

  • 長時間使用も安心
    コントローラーには、過電流保護、短絡保護、温度保護機能を搭載しています。万一の時でも保護回路が働きますので長時間使用でも安心してお使い頂けます

■機器構成のご説明

この事例では、右図のようにフルカラーテープLEDを額縁(フレーム)に取り付け、弊社オリジナルサウンドコントローラー「SL500」にて音楽に合わせながらLEDを光らせています
音楽はスマートホンで再生した音楽を使用しています

なお、図ではスマートホンを使用していますが、ホームオーディオやゆうせん/カラオケ機器、カーオーディオ等、様々な音響機器と接続することが可能です
例えば店内BGMにあわせて壁やカウンターを光らせるといった演出も可能です
(有線での接続になりますので、人の声や回りの雑音の影響を受けません)

■お問合せ

製品について、また既設LEDやオーディオ機器との接続など、どのようなことでも結構です。お気軽にお問合せ下さい

お問合せはこちら

 

よくあるご質問(faq)

よくあるご質問

こちらではお客様からよく頂くご質問について回答させて頂いております

持っているカーオーディオは使えますか?
  • 電源付配線キット(DK101、DK235)は、国内市販カーオーディオ・カーナビ(社外品)でお使い頂けます
  • 国内純正カーオーディオ・カーナビも電源付配線キット(DK101、DK235)でお使い頂けますが、お手持ちの純正カーオーディオにあった市販「逆カプラー」(電源コードの代りになるもの)が必要になります。
  • 電源付ケース(LE802)は、多くの国内市販1DINサイズカーオーディオで使用できますが、カーオーディオの奥行きや、フロントパネルの形状などによりお使い頂けない場合があります。ご使用予定のカーオーディオのメーカー名/型番をお知らせ頂ければ弊社にて調査、ご使用可能かご回答いたします。

その他ご不明な場合はお持ちのカーオーディオのメーカー名/型番と、ご利用になりたい弊社製品名(LE802、DK101等)、使い方(どのような使い方をお考えか)をご連絡いただければ、弊社にて調査、ご回答させて頂きます
なお、機種によっては情報がなく調査できないものもあります。あらかじめご了承下さい

お問合せはこちら
TEL 042-649-3988

配線キットDK101,DK235はどのように選んだらよいですか?
ご使用のカーオーディオのサイズ(1DIN/2DIN)、ヘッドホンご使用の有無によってお選び下さい。
ご不明な場合、お気軽にお問い合わせ下さい。

種別ヘッドホンお勧め製品
1DINサイズ
カーオーディオ
使用するDK101-A/S+DP32※
DK235
使用しないDK101-A/S
2DINサイズ
1DIN+1DIN(*1)
カーオーディオ
またはカーナビ
使用するDK235
使用しないDK101-A 電源強化タイプ※

※DP32、及びDK101-A電源強化タイプは直販のみとなっております

*1:1DIN+1DIN:1DINサイズヘッドユニットと周辺機器1台構成のカーオーディオで、ヘッドユニットと周辺機器はカーオーディオ付属専用ケーブルで接続するタイプです。

【各製品概要】

  • DK101-A/S:12V/3.3A(40W)のACアダプターが付属した配線キット
  • DK235:12V/5A(60W)ACアダプター、ヘッドホンアダプターDP32付属した配線キット
  • DP32:カーオーディオでヘッドホンが使えるヘッドホンアダプター
  • DK101-A 電源強化タイプ:DK101-A付属ACアダプターを12V/5A(60W)に強化した製品
カーオーディオのデッキとパワーアンプからなるシステムなどの場合は、お使いになるカーオーディオのメーカ名、型番、ご希望のご使用方法を弊社までお問い合わせ下さい

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TEL 042-649-3988

カーナビが走行中と認識して操作が制限されます。どう対処したら良いでしょうか?
パーキングブレーキスイッチコード(若草色コード)とアースコード(黒コード)を接続することで制限されている操作を解除することができます

ラジオを聴くときはアンテナをどうしたよいでしょうか。必要ないのでしょうか?
ラジオをお楽しみ頂くためには、別途カーオーディオ用アンテナを接続して頂く必要がございます。
なお、アンテナを付けた場合でも、お住いの電波環境等によりラジオが受信できないケースがあります。

LE802のカスタマイズはできますか?
はい、LE802のカスタマイズは可能です
お問合せフォーム、またはお電話にて、ご希望のカスタマイズ内容を弊社までご連絡下さい
無料にてお見積させて頂きます

お問合せはこちら
TEL 042-649-3988

取扱説明書に定格10Aと書かれているのですが3.3A(または5A)のACアダプターで大丈夫ですか?
定格はその機器の最大定格(設計の上限値)を示しています。通常音量でご使用頂く範囲であれば、付属ACアダプターで問題なくお楽しみ頂けます。

お問合せはこちら
TEL 042-649-3988

直販製品の支払方法は?
代金引換、お振込からお選び頂けます
(代引手数料、振込手数料はご負担下さい)
問合せ後の確認メールが送付されてきません
「確認メールが届かない場合」をご覧下さい(新しいウィンドウが開きます)

【お客様事例】McIntosh MX406S+HD-DAC1

今回は、McIntosh MX406Sをホームオーディオであるmarantz HD-DAC1へ接続した事例をご紹介いたします。

今回の事例では、MX406Sのプリアウトの出力レベルとHD-DAC1の入力レベルに大きな隔たりがあったため、専用の減衰器付コードをご用意、納品させて頂いた例となっております。

S様より、McIntosh MX406S(以降MX406S)をLE802に組込み、USB-DAC機能にヘッドホンアンプをパッケージングしたmarantz社製 HD-DAC1(以降HD-DAC1)と接続してヘッドホンでMX406Sの音楽を鑑賞されたい、またあわせてMX406SのLE802組込みも弊社にて対応頂きたいとのご要望を頂きました。

 

MX406Sにはデジタル出力がないため、下図のようにHD-DAC1とはアナログ信号での接続になります。

ところが、HD-DAC1のAUDIO IN(アナログ入力)を確認したところ、一般的なホームオーディオのAUX INやLINE INと異なり、スマートホンなどのボリューム付ポータブル機器との接続を前提にした「小さな信号を入力する端子」になっており、MX406Sのプリアウトと、HD-DAC1のAUDIO INの信号レベルには10倍以上の開きがありました。

つまり、MX406Sプリアウト出力をそのままHD-DAC1のAUDIO INに接続してしまうと、「MX406Sの音量をかなり絞らなければならない」ことがわかりました。

オーディオ機器では一般的に、かなり音量を絞った状態ではSN比が悪化する傾向があります(音に対してノイズが増加してしまう)。前述のようにボリュームをかなり絞った状態でご使用頂いた場合、MX406Sがもつ本来の性能を生かし切れないことになりかねません。

もっと詳しく
HD-DAC1のアナログ入力であるAUDIO INは、ポータブルオーディオ機器のヘッドホン出力に合わせてあるため、一般的なアナログ入力に比べてたいへん高感度に設計されており、定格入力は200mVrms(rmsは実効値)となっています。
一方、MX406Sの定格出力は3000mVrmsですから、このままではHD-DAC1に対して過大な信号となる可能性があり、大きな音量の信号が入ったときには音が割れてしまうことになります。

一般的に、オーディオ装置での定格出力や定格入力は、その装置で最大の音量が確保できるときの信号レベルを表していると考えてよろしいので、前段装置の定格出力と次段装置の定格入力が一致したとき、システム全体が音割れすることなく、最大定格で運転されることになります。

幸い、MX406Sには音量ツマミがついていますから、これを使ってずっと絞ってしまえば、出力レベルの問題は一応解決できます。MX406Sの音量ツマミの可変範囲、時計の位置として7:30~16:30に見立てて出力を実測すると、ツマミが10:00くらいになったときに200mVrmsが出力されるようです(右図)。

しかしながらMX406Sにとって、この運転状態は決して感心できるものではありません。なぜならば、オーディオ機器では一般的には音量を絞った状態ではSN比(雑音の比率)が悪化してしまうからです。
走行中の車内に比べて、家庭の室内はずっと静かですから、SN比の悪さはすぐに気になってしまうことでしょう。せっかくの銘機をそのような状態で使うのは申しわけないことだと思います。

 

そこで、MX406Sの音量をあまり絞らなくても良くなるよう、接続ケーブルの途中に減衰器(アッテネータ:ATT)を挿入することにしました。

もちろん、この減衰器で雑音を発生させては本末転倒なので、ここには抵抗器だけからなる減衰回路(能動素子を含まない)を製作し、ケーブル途中に挿入することにいたしました(左図)。

組込みサービスのため、S様よりお送り頂いたMX406S到着後、簡単な動作確認を行わせて頂き、LE802に組込んだ上で、製作した減衰器付ケーブル(写真)を接続、期待通りの減衰特性が出ているか確認を致しました。

コードの途中、膨らんでいるところに「減衰器」が入っています。減衰器には静電シールドを施し、プラスチックケースに収納しています。このケーブルの電気的な特性を測定すると、可聴帯域(10Hz~20kHz)において減衰率がフラットとなっており、MX406Sの音質を損なうことなく伝達可能であることが確認できました。

最後にLE802に組込んだMX406Sに、減衰器付コードを取付けた状態で、納品させて頂きました。

 

納入後S様より、ご自宅で稼働中のお写真をいただきました。
HD-DAC1にお気に入りのヘッドホンを接続し、音楽をお楽しみいただいているそうです。

ところで、今回のシステム構成はDAコンバータのアナログ入力機能を利用して、更にヘッドホン出力を利用するということで、一見非主流的な使用方法ではないかと思われがちです。しかしながら、HD-DAC1に搭載されているアナログ回路、特にヘッドホンアンプに至ってはたいへん高性能なアンプのようです。

有名なホームオーディオ機器であっても、意外とヘッドホン出力についてはおまけ的な機能として付属していることが多いのですが、HD-DAC1では専用のヘッドホン出力回路が搭載されています。このような性能に着目してシステムを構築されたS様の技量に敬服いたします。

S様、お写真をお送りいただき、ありがとうございました。「部屋で楽しむカーオーディオ」を存分にご堪能いただけましたら幸甚です。

最後に弊社にて納品前の動作確認の際、撮影したMX406Sの動画を掲載いたしました。
あわせてご覧下さい(写真をクリックすると別ウィンドウが開きます)。

【お客様事例】MUSEE MA502、Nakamichi CD700 II他

■はじめに

今回はカーオーディオ用パワーアンプをご自宅で使用する事例についてご紹介致します

既に弊社製品LE802をご購入頂いているお客様から、カーオーディオ用パワーアンプ、MUSEE MA502を自宅でご使用になるため、弊社大容量ACアダプター P-12V210の見積依頼を頂きました

早速、弊社にてMUSEE MA502、及びLE802に組込まれているNakamichi社製 CD700 IIとの配線方法等を確認させて頂いた上で、お見積をご回答させて頂きました

ここで少し パワーアンプ MUSEE MA502(以降MA502)について簡単にご説明します
MUSEE MA502は、ビートソニック社製のカーオーディオ用真空管ハイブリッド2chパワーアンプです。ビートソニック社ウェブサイトにて、MA502の消費電力は無負荷時1.5A、定格出力時13Aとなっており、12V21A出力可能なP-12V210で余裕を持って動作できることが確認できました。なお、MA502は、2chアンプですので、カーオーディオデッキのフロント、またはリア側プリアウトとの接続になります

■接続方法

右図は、納品時に同梱させて頂いた接続説明書中の接続図です(抜粋)。右図にてMA502を中心に接続方法についてご説明します

はじめにMA502の電源についてです
MA502への電源供給は、P-12V210から行います。MA502の消費電流はヘッドユニットに比べて大きいため、ヘッドユニット用の電源コードよりも太い電線(5.5sq)を使用しています

次にLE802に組込んだCD700IIとMA502を連動させるリモートコードについてです
CD700IIから出ているリモートコードと、MA502のREMOTE端子を接続します。これにより、CD700IIを組込んだLE802フロントパネルの「オン/スタンバイスイッチ」を「オン」にするとMA502も立ち上がり、「スタンバイ」にするとMA502も「スタンバイ」になるようになります
CD700II側のリモート端子はぎぼし端子、MA502側は端子台になっておりますので、ぎぼし端子とY端子がついた接続用コードをご用意させて頂きました

最後に共通アースコードについてです
LE802に組込んだCD700IIは、LE802付属ACアダプターから電源を供給し、MA502はP-12V210から電源を供給します
このように異なる電源から電力を供給する場合は、アース(グランド)をあわせる必要があります。このアースをあわせるコードが共通アースコードです
共通アースコードの接続場所は、LE802側がカーオーディオを固定する金具、MA502側が端子台の「-端子」になりますので、丸端子(LE802側)とY端子(MA502側)を付けたコードをご用意させて頂きました

これらコードと、21AタイプACアダプター、接続説明書を同梱して納品させて頂きました

なお、音声信号の接続は、先に述べた通り、MA502は2chアンプですので、CD700IIのフロント、あるいはリアプリアウトと、アンプの入力端子をRCAコードで接続することになります

■最後に

後日お客様より、お写真をお送り頂きました
Nakamichi社製 CDデッキのCD700 IIに、同社製カセットデッキTD1000、パワーアンプとしてMUSEE MA502、そして、さりげなくYAMAHA製 Bluetoothワイヤレスレシーバーが置かれていました(写真左 LE802上)
CD、カセットの再生だけでなく、Bluetoothオーディオに対応したオーディオ機器でも楽しめる構成になっておりました

U様、事例掲載のご快諾、またお写真をお送り頂き、誠にありがとうございました

 

【お客様事例】スズキ純正カーオーディオ

■はじめに

お客様よりお手持ちの「スズキジムニー純正のカーオーディオ」を部屋で使用したい。コードの接続等、弊社にて対応頂きたいとのご要望を頂きました。

今回の事例では、DK101を用いて、スズキジムニー純正カーオーディオを自宅で使う方法と、お送り頂いたカーオーディオを配線した状態で納品させて頂く「接続サービス」についてご紹介いたします

上写真はお預かりしたスズキ純正カーオーディオ(以降純正カーオーディオ)に、電源付配線キットDK101-Aを接続し、動作確認をしている様子です
スズキ純正カーオーディオ 型番:39101-72J2X-CZB

■純正カーオーディオを自宅で使うために

純正カーオーディオでは、市販カーオーディオに付属する「電源コード」がなく、カーオーディオ本体背面に「コネクタのメス」が用意されているだけです。このため、そのままではカーオーディオに電源を供給したり、スピーカーと接続することができません

そこで、市販されている「逆カプラ」(逆ハーネス、ステレオ変換コネクタとも言われています)を使用して、背面から各種コードを出し、配線できるようにします
右写真は、純正カーオーディオに、逆カプラー(黄枠部分)を接続し、DK101付属のスピーカー端子とON/STANDBYスイッチを接続したものです

ご参考:逆カプラ

逆カプラーは、カーメーカーだけでなく、同じカーメーカーでも、カーオーディオの機種によって、形状やピン数が異なります。たとえば、スズキ車の場合、カーオーディオによって「20ピンのコネクタ」で接続するものと、「12ピンコネクタ」で接続するものがあります
逆カプラーを選ぶ場合は、「必ずお手持ちのカーオーディオにあったもの」をお選び下さい。
なお、外車の純正カーオーディオについても、当該カーオーディオの「逆カプラー」を入手できれば、自宅で純正カーオーディオお楽しみ頂くことが可能です

■逆カプラーを用いた接続

お客様よりお送り頂いた純正カーオーディオの背面を確認すると、スズキ車用の20ピンコネクタであることがわかりました。
そこで、スズキ車用20ピンの逆カプラーを調達し、配線を行いました。

写真はお預かりした純正カーオーディオに逆カプラー、DK101を接続、動作確認時に撮影したものです

はじめに、純正カーオーディオに逆カプラーを接続します。そして、逆カプラーから出ているぎぼし端子付きコードに、DK101付属 ON/STANDBYスイッチ付電源コードと、フロント/リア用のスピーカー端子を接続していきます(配線の際は必ずACアダプターを抜いて行います)

● ON/STANDBYスイッチ付電源コードの接続

スイッチ付電源コードには、赤、黄、黒コードが出ています
これら赤、黄コードは、逆カプラーの赤、黄コードに色を合わせて接続します。赤、黄コードの接続はぎぼし端子ですので、奥までしっかり差し込むだけです
黒コードは、逆カプラーの黒コードとともに、DK101に付属しているネジを使って、純正カーオーディオ本体に共締めします。今回は純正カーオーディオ本体左側面後ろ側で止めました

○スイッチ付電源コード

赤:アクセサリー、黄:BATT、黒:アース

●スピーカー端子の接続

フロント/リアのスピーカー端子は、スイッチ付電源コードと同じ要領で、付属スピーカー端子と逆カプラーの同じ色のコードを接続していきます。
接続するコードは白、灰、緑、紫、各2本ずつ、全部で8本です(補足をご覧下さい)。コードの接続は、ぎぼし端子を奥までしっかり差し込むだけです

○スピーカー端子

白:フロント左スピーカー(+/-)、灰:フロント右スピーカー(+/-)
緑:リア左スピーカー(+/-)、  紫:リア右スピーカー(+/-)

【補足:スピーカーコードについて】

スピーカーコードはフロントの右、左と、リアの右、左があり、それぞれに「+」コードと「-」コードがあります。フロント右/左、リア右/左毎に色に分かれており、「-」コードには、その色に黒のストライプが入っています。例えば、フロント左の「-」コードは白に黒ストライプが入っているコードです
なお、「+」コードと「-」コードでついているぎぼし端子のオス-メスが異なりますので、間違えて接続することはありません

●その他コードの接続

今回、上記以外に接続したコードとして、純正カーオーディオのボタンバックライトを点灯させるため、逆カプラーから出ているイルミネーションコード(橙白)とDK101付属スイッチ付電源コードの赤を接続ししています。

具体的には、右図のように、ぎぼし端子がついた分岐コードを作成し、分岐したコードの一方を逆カプラーの橙白に接続しました。
これにより、DK101のスイッチをONにすると、ボタンのバックライトも同時に点灯するようになります

■動作確認と納品

これら配線を終えた後、弊社所有スピーカーをDK101の「スピーカー端子」に接続、配線に誤りがないことを確認した上で、ACアダプターを接続して、スイッチをON、CD再生や音質調整など正常に動作することを確認いたしました。
そして、お預かりした純正カーオーディオとDK101の配線した状態で梱包、納品させて頂きました。

■お客様より

先日、お客様よりご使用になられている純正カーオーディオの写真をお送り頂きました
非常に美しい音がして最高の聞き心地とのことで、もう一組スピーカーを接続してお楽しみ頂くご予定とのことです

K様、事例掲載へのご快諾、またご使用になられているお写真をお送り頂きありがとうございました。自宅で楽しむカーオーディオライフを満喫頂ければと思います

 

■接続サービスについて

最後に、弊社「接続サービス」をご紹介させて頂きます

接続サービスは、LE802の組込みサービス同様、お手持ちの市販カーオーディオや純正カーオーディオを弊社までお送り頂き、DK101、DK235を接続した上で、納品させて頂くサービスです

今回のご依頼は、純正カーオーディオとの接続でしたので、お客様にご相談、ご了承頂いた上で、弊社にて逆カプラを代理購入させて頂きました。そして、お送り頂いたカーオーディオに逆カプラー、DK101を接続、動作確認を行った上で、配線したままの状態で納品させて頂きました
納品の際には、簡単な接続説明書を添付させて頂きました(右図 説明書の抜粋)

※お客様にて逆カプラーをご購入、送付頂いても結構です
※スピーカーとスピーカー端子の接続と、ACアダプターの接続はお客様にて接続頂きました

■事例

他にも解説やお客様ご使用事例がございます。是非ご覧下さい

カーオーディオを部屋で使うには
カーオーディオならではの使い方、2組のスピーカーで音を楽しむ
動画もあります)

その他事例一覧

 

【解説】カーオーディオ パワーアンプを自宅で使うには

カーオーディオのパワーアンプは持っているけど、パワーアンプ単体では・・・

と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、カーオーディオのパワーアンプをホームオーディオのプリアンプや携帯音楽プレイヤーなどと接続することで自宅でパワーアンプが使うことができます

はじめに、カーオーディオのパワーアンプにホームオーディオのプリアンプを接続する基本構成でご説明し、その後応用例をご説明します
なお、カーオーディオのデッキタイプとパワーアンプからなる「カーオーディオシステム」については、「デッキタイプのカーオーディオを使う」にカーオーディオシステムについて記載しております。あわせてご覧下さい。

【記載内容】


アンプ内蔵タイプやデッキタイプ、その他機器のご使用を考えられている方はこちらのページをご覧下さい

    


本題に入る前に、ここで大切な余談、カーオーディオのパワーアンプに接続できる機器について少しお話しします

ご存じの通り、パワーアンプは入力された音声信号を増幅してスピーカーを鳴らす機器で、音量調整はついていません
車でパワーアンプを使っている時、ちゃんと音量調整ができるのは、ヘッドユニットのボリュームで音声信号の大きさを変え、その信号をパワーアンプに渡しているためです
このヘッドユニットが出すボリュームにより調整される音声信号出力を「プリアウト」といいます(厳密には音量だけでなく、音質調整などもされています)

もし、調整した音声信号出力がない、つまり「プリアウトがない」ヘッドユニットをパワーアンプに繋いだら・・・。パワーアンプは入ってきた音声信号をそのまま増幅するので、いきなり大音量で音が鳴り、最悪スピーカーを壊してしまいます

このように、パワーアンプに接続できる機器は、音声信号の大きさが変えられる機器、つまり「プリアウト」が出せる機器になります。
例えば、上図のようにカーオーディオのデッキや、ホームオーディオのプリアンプ(コントロールアンプとも言われます。プリメインアンプではありません)には、「プリアウト」があるのでパワーアンプに接続することができます
また、プリアウトはありませんが、携帯音楽プレイヤーやスマートフォンのヘッドホン出力は、音声出力の信号レベルが小さく、加えてボリュームで音量調整ができるため、パワーアンプに接続して使用することができます

一方、ホームオーディオのデッキやプリメインアンプの「LINE OUTやAUXOUT等」、一部のプリメインアンプにある「プロセッサアウト」などは、ボリュームに関係なく、音声信号がそのまま出力されるので、直接パワーアンプに接続することはできません

ご注意
繰り返しになりますが、プリアウトがない機器は絶対にパワーアンプに接続しないで下さい。大音量で音が鳴り、最悪スピーカーを壊します

と、少し余談が長くなりましたが、それではパワーアンプを自宅で使う方法についてご説明します

■カーオーディオパワーアンプにホーム用プリアンプを接続して自宅で使う(基本構成)

カーオーディオのパワーアンプの多くは、RCA(アンバランス)での接続です。この場合、接続するプリアンプにはプリアウトのRCA出力(アンバランス出力)が必要です
なお、一部パワーアンプにはバランス入力できる機器もあります。この場合はバランス出力できるプリアンプが接続できます

○使用する端子

カーオーディオのパワーアンプは、ヘッドユニットのように電源コードが出ているわけでなく、パワーアンプ本体に電源コード等を接続する端子があるだけです

電源端子の形状はメーカーや機種によって異なっており、Y端子で接続するもの、剝き線をネジでかませるもの等があります。端子部分に記載されている表記も、バッテリの+側は、「+」や「14.4V」、マイナス側は「-」や「GND」、リモートを接続する端子も「REMOTE」や「CONTROL」、「ON」など様々です。端子の配置も機器毎に異なっています

また、パワーアンプの音声入力の表記についても、電源端子と同じように、INPUT1~4と記載しているものや、FRONT L/R、REAR L/R、INPUT CH A/Bなど様々です

ですので、接続する前に必ずお手持ち機器の取扱説明書、取付説明書にて確認して下さい

なお、本説明では、バッテリの「+側」に接続する端子を「+端子」、バッテリの「-側」に接続する端子を「-端子」、デッキなどと連携するためのリモート端子を「REMOTE端子」、音声入力については、FRONT L/R、REAR L/Rと表記しています

○配線方法

カーオーディオ用パワーアンプと、ホーム用プリアンプの接続について、弊社大容量ACアダプターP-12V210を用いた接続図にて配線方法ご説明します。なお、図中破線部分はP-12V210です

ご注意
配線する場合は、接続する機器の電源を必ず切った状態で配線し、配線に間違いが無いことを確認した上で、後述する「使用にあたっての注意事項」に示す順序で各機器の電源を入れて下さい

●電源関連とリモートの配線

Pionner製 RS-A9X(パワーアンプ)への電源供給 真ん中の赤、黒コードが電源、両脇はスピーカーコード

接続図のようにACアダプターの+12Vとパワーアンプの「+端子」、ACアダプターのGND(グランド)とパワーアンプの「-端子」を接続します

パワーアンプは他のカーオーディオ機器と比較して消費電力が大きいため、「+端子」、「-端子」に接続するコードはパワーアンプの消費電流にあったコードを使用します。なお、電源コードの長さはできるだけ短くすることをお薦めします

パワーアンプの「REMOTE端子」は、スイッチを介してパワーアンプの「+端子」と接続します。これはスイッチによってパワーアンプのON、STANDBYを切替えるためです(パワーアンプを使う時にはON、使用しない時にはSTANDBYにする)

なお、REMOTE端子には大きな電流は流れませんので、パワーアンプの「+端子」、「-端子」に接続するような太いコードを使用する必要はありません
また、パワーアンプ動作中は「REMOTE端子」と「+端子」は同電位(+12V)になりますが、「+端子」と「REMOTE端子」では流れる電流が異なりますので、ACアダプターの「+12V」は必ずパワーアンプの「+端子」に接続します

その他機器固有の端子(たとえばMcIntoshのPG等)がある場合には、必要に応じてその端子にコードを接続します

ご注意
パワーアンプの電源コードには大きな電流が流れるため、必ず電流相応のコードを使用して下さい(細いコードを使用するとコードが発熱するなどの原因となります)

○使用する電源

パワーアンプの消費電流に見合う電源を選びます
なお、取扱説明書に記載されている定格電流はその機器の設計上の最大電流値であるため、通常この定格電流が必要となることはありません
また機器や車載時の電源コードについている「ヒューズの定格電流」も、短絡などにより大きな電流が流れた場合に、機器を保護するために取付けられたもので、通常この電流が流れることもありません

もっと詳しく:電源コードのヒューズについて
例えば、弊社大容量ACアダプターP-12V210は、12V/21A、250Wの電力を供給することができます。万一、定格電流を越えた場合や短絡(ショート)した場合、p-12v210は直ちに電力供給を停止し、正常な状態になった時点で自動復帰します

このように、コードについているヒューズ(たとえば定格30A)がACアダプターの定格電流以上、かつ過電流が流れた場合にACアダプターが電力供給停止する場合には、コードにヒューズをつける必要はありません(ヒューズがついている場合、はずす必要もありません)。これはヒューズが切れる前にACアダプターが電力供給を停止するためです

右写真はMcIntosh社製パワーアンプMCC404にP-12V210から電源を供給しているところです

 

○音声関連の配線

ホーム用プリアンプのプリアウトをパワーアンプのFRONT/LR、あるいはREAR/LRと接続します。
プリアンプ背面にGND端子がある場合には、プリアンプのGND端子と、パワーアンプの「-端子」を接続します
スピーカーも該当する端子に接続します

使用にあたっての注意事項(電源を入れる順序)

ACアダプターを抜差しする場合は、必ずパワーアンプがSTANDBYになっていることを確認した上で、ACアダプターを抜差しします
電源を入れる際には、パワーアンプがSTANDBY(あるいは電源が切れている状態)であること、プリアンプのボリュームが絞られていることを確認した上で、はじめにプリアンプのスイッチを入れ、次にパワーアンプをONにします。そして、徐々にボリュームを上げて音量を調節します
電源をオフ(STANDBY)にする際は、はじめにプリアンプの音量を「0ゼロ」にした上で、パワーアンプをスタンバイにし、プリアンプの電源を切ります(電源を入れる時の逆になります)

○弊社製品大容量ACアダプター「P-12V210」について

P-12V210にてPionner GM-D7400を動作

パワーアンプの電源として使える大容量タイプ、12V/21A(250W)のACアダプターです

PSE適合はもちろん、短絡保護、過電流保護、過電圧保護など安全機能も充実しています
また、米国エネルギー省(DOE) エネルギー効率レベルⅥに対応、無負荷時の待機電力は0.5W未満と高効率です。冷却用ファンもなく、動作音は静か、音楽の邪魔をしません。もちろん、フィルター掃除もありません

P-12V210には、「ネジでコードが取付けられる中継端子をつけた標準品」の他に、「ご使用の構成にあわせた電源コードと、簡単な配線説明書をご提供するカスタム品」もございます

ご自宅でご使用になりたい機器をお知らせいただければ、必要な電源や配線などをご提案させて頂きます。お見積は無料です。お気軽にお問合せ下さい

P-12V210(12/21A 250W大容量ACアダプター)

お問合せはこちら

■スマートフォン、携帯音楽プレイヤーなどの音楽を聴く

パワーアンプの応用例として、カーオーディオ用パワーアンプを使って、スマートフォン(スマホ)や携帯音楽プレイヤーを接続して、スピーカーで音楽を楽しむ例についてご説明します

下図は、スマホとパワーアンプの接続図です
スマホと接続できるパワーアンプはアンバランス(RCA)のみです。もしお手持ちのパワーアンプにバランス入力しかない場合は、一般的なスマホや携帯音楽プレイヤーと接続することはできません

電源回りの接続方法は、基本構成で説明した「ホーム用プリアンプの接続」とほぼ同じです。違う点としては、プリアンプ背面にGND端子があった場合、パワーアンプの電源の「-端子」と接続しましたが、スマホと接続する場合はこの接続はありません

音声コードの接続もプリアンプを接続した時と同じですが、接続するコードがステレオピンプラグ-RCA変換コードになります

なお、使用する電源や電源コード等については、前述のホーム用プリアンプ(基本構成)を参照して下さい

●使用方法

スマホを繋ぐときは、必ず、パワーアンプを「スタンバイに」し、スマホのボリュームを「0(ゼロ)」にした上で携帯音楽プレイヤーのヘッドホンジャックにコードを差し込み接続します。次にパワーアンプを「ON」にし、スマホボリュームを徐々にあげていきます(急に音量をあげないで下さい)
スマホを外す時は、必ずパワーアンプを「スタンバイ」にしてからヘッドホンジャックからコードを抜きます

また、携帯音楽プレイヤーを接続していない時は、必ずパワーアンプを「スタンバイ」にして下さい

ご注意
スマホを抜差しする際、またスマホを接続していない時は必ずパワーアンプを「スタンバイ」にして下さい。パワーアンプをONにした状態で抜差しすると、大きなノイズ音が鳴る、最悪スピーカーを壊すことになります

参考:ステレオミニ-RCA変換ケーブル(Amazon 新しいウィンドウが開きます)

【解説】アンプ内蔵タイプのカーオーディオ/カーナビを使うには

ここでは、スピーカーが接続できるアンプ内蔵カーオーディオやカーナビを自宅で使う方法、おもに配線についてご説明します

はじめに、アンプ内蔵カーオーディオにスピーカーを接続するだけの基本構成でご説明し、例としていくつかの応用例をご説明します
なお、アンプ内蔵のカーナビやAVカーオーディオ、純正カーオーディオを使用する方法についても、基本構成の後半でご説明しています

【記載内容】

 


デッキタイプやパワーアンプ、その他機器のご使用を考えられている方はこちらのページをご覧下さい

    

■アンプ内蔵カーオーディオ/カーナビを自宅で使う(基本構成)

はじめにアンプ内蔵カーオーディオ/カーナビとスピーカーだけからなる基本構成で配線方法などについてご説明します

○使用するコード

アンプ内蔵カーオーディオ、カーナビは、カーオーディオ/カーナビを動かすための電源を用意し、スピーカーを接続することで、部屋でカーオーディオ、カーナビを楽しむことができます

右図は市販アンプ内蔵カーオーディオ本体と電源コードを示した図です
多くの市販カーオーディオ(社外品ともいわれています)は、図のように本体と電源コードに分かれ、電源コードを本体にソケットで接続するようになっています(メーカー純正カーオーディオの電源コードについては後述します)。なお、図ではスピーカーの「+」コード+と「-」コードを1本で示しています。

市販カーオーディオの電源コード

また、カーオーディオには図中に記載していないコードもあります

この電源コードには、電源関連のコードや、スピーカー関連のコード、その他信号用などのコードあり、各コードは機能により色分けされています。各コードの先端にはぎぼし端子やクワ端子がついています(下の表にまとめました)

これらコードの色は規定化されているわけではありませんが、電源やスピーカーなど共通的なコードは、概ねどのメーカーのカーオーディオも同じ色を使用しています
なお、1999年以前のパイオニア製カーオーディオや、機器固有機能のコードは色が異なっていますので注意が必要です
各コード詳細については、機器の取扱説明書、取付説明書等にて確認して下さい

■電源関連のコード

コード端子説明接続先
BATTぎぼし端子
(オス)
カーオーディオに電源を供給するコード +12V
ACCカーオーディオを動作させるコード+12V
アースクワ端子アースGND

■スピーカー関連のコード

コード端子説明接続先
フロント左「+」側
ぎぼし端子
(メス)

「-」側
ぎぼし端子
(オス)
フロント左スピーカーの「+」と「-」
「-」側には黒ラインあり
フロント左
スピーカー
フロント右フロント右スピーカーの「+」と「-」
「-」側には黒ラインあり
フロント右
スピーカー
リア左リア左スピーカーの「+」と「-」
「-」側には黒ラインあり
リア左
スピーカー
リア右リア右スピーカーの「+」と「-」
「-」側には黒ラインあり
リア右
スピーカー

■その他コード(自宅でカーオーディオ/カーナビを使用する、よく使うコード)

コード端子説明接続先
リモート青白ぎぼし端子
(メス)
周辺機器など他機器と連動させる時使用
他機器がない場合は未接続
周辺
機器
パーキング
ブレーキ
若草なし車が停車中か否かを判定する信号
(DVD等、映像が見られる機器のみ)
GND※

※自宅で使用する場合のみGNDに接続します。車載の場合は必ず機器の取扱説明書に従って接続して下さい

配線方法

弊社DK101(1DIN用カーオーディオ用配線キット)を用いた接続図にて配線方法ご説明します。図中破線部分はDK101です
なお、実際に配線する時は、必ず電源を切った状態で配線したのち、配線に間違いが無いことを確認してから必ずACアダプターをコンセントにさし、電源を入れるようにして下さい

●電源関連の配線

電源関連で配線するコードは、BATT(黄)、ACC(赤)、アースコード(黒)です(配線図左側)
接続先はそれぞれ電源(ACアダプター)の+12V、+12V、GND(グランド)になります。図ではアースコードと電源のGNDは、カーオーディオ筐体を介して接続しています

電源コードの「BATT」、「ACCコード」にはぎぼし端子、「アースコード」にはクワ端子がついています。これら端子と電源側の出力端子形状にあったコードを用意し、カーオーディオと電源を接続します
ACCコードは、カーオーディオをスタンバイからONにするための信号がはいります。具体的には、カーオーディオをONにする時だけ「+12V」が入るようにします

ご注意
コード、電源用ジャック等を選ぶ際は、必ず電源やカーオーディオの電流容量に応じたものを選ぶようにして下さい

●使用する電源

カーオーディオに合わせて、使用する電源を選びます。同じアンプ内蔵タイプでも、「カーオーディオで使う電源」でご説明した通り、一般的に1DINサイズより2DINサイズの方が消費電流が大きくなります

アンプ内蔵カーオーディオにLE802を組込み、LE802のスピーカー端子にスピーカーを接続

●スピーカー関連の配線

スピーカー関連で配線するコードは、フロント左右、リア左右のスピーカーコードです(配線図右側)
このスピーカーコードにスピーカーを接続します。接続できるスピーカーは、最大2組(4台)です
たとえば、ホームオーディオのように、1組(2台)繋ぐことも、同じスピーカーを2組(4台)、あるいは、異なるスピーカーを2組(2台×2組)接続することも可能です

スピーカーコードには、1つのスピーカー毎に「+」コードと「-」コードがあり、「-」コードにはコードに「黒のライン」が入っています。
たとえば、紫コードはリアの右スピーカーを示し、「+」コードは「紫色」、「-」コードには「紫色のコードに黒のライン」が入っています

各コードにはぎぼし端子がついていますので、端子にあわせたスピーカーコードにてスピーカーと接続します

○弊社製品DK101を用いた接続例

アンプ内蔵カーオーディオの配線例(DK101を使用)

右写真はDK101を用いたアンプ内蔵カーオーディオの配線例です

写真左側からカーオーディオから出ている電源関連コード(赤、黄、黒)に、スイッチ付電源コードを接続しています
少しわかりづらいですが、写真左のスピーカーの横に、ACアダプターがあり、スイッチ付電源コードに接続しています

スピーカー関連のコードは、フロントスピーカーコード(白、灰)、リアスピーカーコード(緑、紫)それぞれに、フロント用、リア用のスピーカー端子付スピーカーコードを接続しています。
そして、この例ではリアスピーカー端子に、ミニコンポで使用していたスピーカーを接続しています(フロントスピーカー端子に接続することも可能です)

電源コードにあるスイッチをオンにすると、いつでもカーオーディオで音楽が楽しめます。スイッチをオフにすると、カーオーディオはスタンバイとなります。ACアダプターをコンセントにさしておけば、設定した時刻や音質設定などが消えることはありません

弊社配線キットDK101(1DIN用)、DK235(2DIN用)では写真のようにカーオーディオを自宅で動作させるために必要な端子付きコード(電源コード、スピーカーコード)とACアダプターが付属しています。端子の圧着やハンダ付けは不要です。コードの色を合わせて繋ぐだけですぐにカーオーディオが楽しめます

LE802(電源付ケース)
DK235(2DIN用カーオーディオ、カーナビ配線キット/ヘッドホン対応)
DK101(1DIN用電源付配線キット)

○カーナビ、AVカーオーディオの場合(パーキングブレーキコードの扱い)

パーキングブレーキ信号が未接続の場合

カーナビや、AVカーオーディオでは、パーキングブレーキを検知して、安全のため運転中に映像を見ることができないよう制限がかけられています(右写真)
このため、これら映像に対応した機器(カーナビ、AVカーオーディオ)を自宅で使用する場合は、前述の電源やスピーカー関連の配線以外に、下配線図中赤矢印のようにパーキングブレーキコード(若草色)をGNDに接続する必要があります(下図はDK235を用いた配線例です。DP32は省略しています)

パーキングブレーキコードをGNDに接続する時は、カーナビ、AVカーオーディオ付属している配線コネクタ(中継コネクタ※)を用いると便利です

※配線コネクタ(または中継コネクタ)
コードをセットし挟むだけでコードを分岐できるコネクタです

参考:配線コネクタ(Amazon 新しいページが開きます)
DK235(2DIN用カーオーディオ、カーナビ配線キット/ヘッドホン対応)

○純正カーオーディオを使用するには

市販カーオーディオ(社外品)と違い、純正カーオーディオには電源コードが付属しておらず、背面に専用ソケットがあるだけのものが多いようです。このため電源コードがない純正カーオーディオでは、電源やスピーカーを簡単に繋ぐことができません

そこで、市販されている「逆カプラ」や「逆ハーネス」(上図)と呼ばれるコード付きコネクタを活用することで、市販カーオーディオと同じように自宅で純正カーオーディオを使用することができます。なお、上の図では記載していないコードもあります

配線方法については、市販カーオーディオと同じです。下図は市販逆カプラを用いた時の配線図です

マツダ純正カーオーディオ(BOSE)

なお、逆カプラー(逆ハーネス)は、車メーカや純正カーオーディオの機種によって異なっています。たとえば、マツダ車用の逆カプラには12P/8Pと24Pがあります。必ずお持ちの機器にあったものをお選び下さい。
また、類似したカプラーとして「オーディオカプラー(あるいはオーディオハーネス)」と言われる製品がありますので間違え無いようにして下さい
オーディオカプラーは市販カーオーディオ(社外品)を車に接続するためのカプラーとなっており、逆カプラーとは異なります

純正カーオーディオの多くは、ダッシュボードと一体化させるため、フロントパネルがDINサイズでないことが多いようです。この場合は、背面側にあるカーオーディオ本体のサイズにて判断します

参考:逆カプラー(Amazon 新しいウィンドウが開きます)

■外部入力を活用する(スマホ、携帯音楽プレイヤーなどの音楽を聴く)

アンプ内蔵タイプの応用例として、アンプ内蔵カーオーディオにiPhoneなどのスマートフォンや、iPod touch、Walkman等の携帯音楽プレイヤーをカーオーディオの「アナログ入力」に接続して楽しむ方法についてご説明します
なお、電源やスピーカーの配線については、先にご説明した基本構成と同じですので、説明は省略します

カーオーディオには、アナログ入力で外部機器を接続できる機器があります。このアナログ入力にスマートフォンや携帯音楽プレイヤーを接続してスマホ中の音楽や、Youtube 等の動画配信サイトで配信されている音楽をカーオーディオで楽しむことができます

接続方法はカーオーディオの外部入力(AUX IN)にスマホのヘッドホン出力を接続するだけです。たとえば、下図のようにカーオーディオの外部入力がRCAジャック(メス)の場合、「ステレオミニプラグ-RCAピンプラグ(オス)変換コード」を使って、カーオーディオのAUX INとスマホのヘッドホン端子を接続します(機器によってAUX INの形状が異なる場合があります)

参考:ステレオミニジャック-RCA変換コード(Amazon 新しいウィンドウが開きます)

なお、スマホを抜差しする時は、大きなノイズ音が出ることがありますので、必ずカーオーディオの電源を切ってから抜差しして下さい

スマホの音楽を聴くときは、スマホのボリュームを最小にし、カーオーディオの電源を切った上で、カーオーディオに接続します。そして、カーオーディオの入力設定を「外部入力(AUX)」に設定して、徐々にスマホのボリュームを上げて、適切なボリュームにします。もし、スマホ側のボリュームが全体7割を越えるようであれば、カーオーディオ側のボリュームにて音量を調節します(※)

※McIntoshの一部機種等カーオーディオによって外部入力の感度設定ができる機器があります。音量が小さい時、大きい時音量に応じて適切な感度設定にして下さい

※接続方法、操作方法の詳細については、カーオーディオの取扱説明書をご覧下さい

DK101(1DIN用電源付配線キット)

 

■オプション機器を接続して楽しむ(MDやCDチェンジャーなど)

アンプ内蔵タイプの応用例として、アンプ内蔵ヘッドユニットとその機器のオプション品(MDやCDチェンジャー等)を接続する例をご説明します

自宅で使用する際、周辺機器活用のポイントとしては、「周辺機器への電源の配線方法」、つまり「本体経由で周辺機器に電源が供給されるのか」、「本体、周辺機器それぞれに電源を供給する必要があるか」になります

たとえば、図左側のように、本体にだけ電源を供給すれば、本体と周辺機器を接続するコードにて周辺機器にも電源が供給される機器があります。この場合は、本体だけに電源を供給することになります(本体、周辺機器に電力供給できる電源が必要です)

オプション機器接続例

一方、図右側のように、本体、周辺機器ともに電源コードが付属し、それぞれ個別に電源を供給する機器があります。この場合は、本体、周辺機器に個別に電源を供給するか、図のように1つの電源で2つの機器に電源を供給することになります(本体と周辺機器、それぞれの電源コード同士が接続できる機器もあります)

なお、本体と周辺機器それぞれに電源を用意する場合も、1つの電源で本体と周辺機器の電力をまかなう場合も、本体と周辺機器に電力供給できるだけの電源が必要になります

このように周辺機器への電源供給の方法によって、配線方法が異なります。具体的には機器の取扱説明書や取付説明書をご覧下さい

DK235(2DIN用カーオーディオ、カーナビ配線キット/ヘッドホン対応)

 

■アンプ内蔵のカーオーディオをヘッドホンで楽しむ

通常カーオーディオ、カーナビをヘッドホンで聞くことはできません。弊社製品ヘッドホンアダプター「DP32」を使用することでアンプ内蔵カーオーディオ、カーナビをヘッドホンで楽しむことができます

下図はヘッドホンを接続するときの配線図です。カーオーディオのフロント、またはリアスピーカーにDP32を接続し、DP32にヘッドホンを接続するだけです(DP32への電源は不要です)。下図ではフロントスピーカー側にDP32を接続しています

なお、ヘッドホンだけで聞くときは、カーオーディオの前後バランス機能を用いて、DP32が接続されている側(図ではフロント)からだけ音が出るように設定します。一方、スピーカーだけで楽しむ時は、スピーカーが接続されている側からだけ音が出るように設定します(図ではリア)

カーオーディオでヘッドホンが使えるDP32

ヘッドホンアダプターDP32は、DK235に付属しています。また、DK101、LE802/801ご購入、または既にお手持ちのお客様にはオプションにてご購入頂くことが可能です。DP32の詳細についてはこちらをご覧下さい

ご注意
通常のステレオ用ヘッドホン(インナーイヤー型も含みます)をスピーカーコードに直接接続すると、カーオーディオの出力アンプやヘッドホンが壊れる原因となります。絶対に接続しないで下さい

DP32(ヘッドホンアダプター)
DK235(2DIN用カーオーディオ、カーナビ配線キット/ヘッドホン対応)

【解説】デッキタイプのカーオーディオを使うには

ここでは、アンプを内蔵していないデッキタイプのカーオーディオを自宅で使うための方法についてご説明します

デッキタイプはアンプを内蔵していないため、単体でスピーカーを鳴らすことはできません
そこで、ここでは、デッキタイプカーオーディオをホームオーディオのアンプや、アンプ内蔵スピーカー(PCスピーカーなど)に接続する基本構成にてご説明し、その後、カーオーディオのパワーアンプと接続した「カーオーディオシステム」として部屋で使うの応用例をご説明します

なお、アンプ内蔵カーオーディオ/カーナビでも、カーオーディオにフロント/リアのプリアウト出力があれば、デッキタイプと同様構成を取ることが可能です

【記載内容】


アンプ内蔵タイプやパワーアンプ、その他機器のご使用を考えられている方はこちらのページをご覧下さい

    

■デッキタイプカーオーディオを自宅で使う(基本構成)

はじめにデッキタイプカーオーディオを、ホームオーディオのアンプや、アンプ内蔵スピーカー(PCスピーカーなど)に接続する基本構成で配線方法などについてご説明します

○使用するコード

デッキタイプカーオーディオは、カーオーディオを動かすための電源を用意し、ホームオーディオのアンプや、PC用のアンプ内蔵スピーカーと接続することで、自宅でカーオーディオを楽しむことができます

右図は市販デッキタイプカーオーディオ本体から音声出力コード(プリアウト)と、電源コードを示した図です

音声出力コードには、フロントプリアウト、リアプリアウトがあり、これらコード出るプリアウトの信号は音声信号であるため、直接スピーカーを駆動することはできません。これらプリアウトの多くは、カーオーディオ本体背面から、RCAジャック付きのコードとしてでています

デッキタイプカーオーディオの電源コードと音声コードの例(アンプ内蔵にあるスピーカーコードは出ていない)

電源コードの多くは、アンプ内蔵タイプのカーオーディオと同じように、図のように本体と分かれ、電源コードを本体にソケットで接続するようになっています
この電源コードには、電源関連のコード、その他信号用などのコードがあり、各コードは機能により色分けされています。各コードの先端にはぎぼし端子やクワ端子がついています
その他コードとしては、リモートコードがあります。リモートコードは、カーオーディオのパワーアンプ等と接続する際、接続された機器を連動させるために使用します(たとえば、デッキの電源を入れると、パワーアンプもONになるなど)

なお、デッキタイプでは「アンプ内蔵カーオーディオ」のようにスピーカーコード(白、灰、紫、緑)は出ていません。また機器によって他の機能をもったコードが出ています

これら電源コードの色は規定化されているわけではありませんが、電源等共通的なコードは、概ねどのメーカーのカーオーディオも同じ色を使用しています。ただし、1999年以前のパイオニア製カーオーディオや、機器固有機能(例えばMcIntoshのPG信号等)のコードは色が異なっていますので注意が必要です
各コード詳細については、機器の取扱説明書、取付説明書等にて確認して下さい

■電源関連のコード

コード端子説明接続先
BATTぎぼし端子
(オス)
カーオーディオに電源を供給するコード +12V
ACCカーオーディオを動作させるコード+12V
アースクワ端子アースGND

■その他コード(デッキタイプでよく使うコード)

コード端子説明接続先
リモート青白ぎぼし端子
(メス)
周辺機器など他機器と連動させる時使用
他機器がない場合は未接続
周辺
機器

配線方法

弊社DK101(1DIN用カーオーディオ用配線キット)を用いた接続図にて配線方法ご説明します
デッキタイプカーオーディオをホームオーディオに接続した接続図と、PCスピーカーを接続した接続図を記載しています。なお、図中破線部分は弊社製品DK101です

ご注意
実際に配線する場合は、必ず電源を切った状態で配線したのち、配線に間違いが無いことを確認してから必ず電源を入れて下さい

 

●電源関連の配線

電源関連で配線するコードは、アンプ内蔵タイプと同様、BATT、ACC、アースコードです

接続先はそれぞれ電源(ACアダプター)の+12V、+12V、GND(グランド)になります。なお、接続図ではカーオーディオのアースコードと、電源のGND接続は、カーオーディオ筐体を介して接続しています

電源コードの「BATT」、「ACCコード」にはぎぼし端子、「アースコード」にはクワ端子がついていますので、これら端子と電源側の出力端子形状にあったコードを用意し、カーオーディオと電源を接続します
なお、ACCコードには、カーオーディオをスタンバイからONにするための信号が入ります。具体的には、カーオーディオをONにする時だけ「+12V」が入るようにします
また、このような構成の場合、カーオーディオの周辺機器(たとえばパワーアンプ)が接続されないので、先に述べたリモートコードは未接続になります

ご注意
コード、電源用ジャック等を選ぶ際は、必ず電源やカーオーディオの電流容量に応じたものを選ぶようにして下さい

●使用する電源

カーオーディオに合わせて、使用する電源を選びます。「カーオーディオで使う電源」でもご説明した通り、一般的にデッキタイプはアンプ内蔵タイプよりも消費電流は少なくなっています

●音声関連の配線

デッキタイプの多くは、フロント、リアのプリアウトとしてRCAジャックが出ています。このフロント、またはリアのプリアウトをホームオーディオのアンプ、あるいはパソコン用スピーカー(アンプ内蔵スピーカー)と接続します

ホームオーディオのアンプと接続する場合は、プリアウトをホームオーディオ用アンプのLINE IN端子等に、アンプ内蔵スピーカーと接続する場合は、プリアウトをアンプ内蔵スピーカーのANALOG IN端子等に接続します

ご注意
カーオーディオのフロントあるいはリアのプリアウトを、アンプのPHONO端子には接続しないで下さい。また、プリメインアンプのLINE OUT等の出力端子に接続しないで下さい

●使用方法

使用する場合は、必ずホームオーディオのアンプ、またはPCスピーカーの電源を切り、ボリュームを最小にした上で、デッキ、ホームオーディオのアンプまたはPCスピーカーの順で電源を入れます(電源投入時に大音量で再生することを防ぐためです)
そして、アンプの入力をデッキを接続した入力端子(例えばLINE IN)にし、デッキで再生を開始します。徐々にアンプ、またはPCスピーカーのボリュームを上げ音量を調整します
アンプやPCスピーカーのボリュームが普段聴いている他機器のボリュームよりも大きくなる場合は、デッキ側のボリュームで音量を調整します

接続方法、使用方法については機器の取扱説明書を参照して下さい

参考:PCスピーカー(Amazon 新しいウィンドウが開きます)
DK101(1DIN用電源付配線キット)

○弊社製品LE802を用いた接続例

左写真はMcIntosh社製 MX5000(CDデッキ)を弊社カーオーディオ用電源付ケースLE802に入れ、PC用スピーカー(ONKYO社製 GX-70AX)に接続した例です(カーオーディオが見えるよう天板を外しています)

電源はLE802付属のACアダプターから供給し、MX5000のフロントプリアウト(RCA)は、市販オーディオコード(RCAオス-オス)を使って、PCスピーカーのANALOG IN端子(RCA)に接続しています

なお、MX5000では、電源が本体と別筐体(DC-DCコンバーター)になっていますが、電源を接続するコードは接続図と同じで、BATTとACC、アースになっています(黄、赤、黒)。
BATT、ACCコードは、LE802の黄、赤コードと接続し(色を合わせて接続するだけ)、アース、LE802の黒コードはDC-DCコンバータの筐体を介して接続しています

LE802フロントパネルにあるスイッチをONにすると、MX5000がスタンバイからONになり、音楽を楽しむことができます。スイッチをSTANDBYにすると、MX5000はスタンバイとなります。ACアダプターをコンセントにさしておけば、MX5000に設定した時刻や設定などが消えることはありません

電源付カーオーディオケースLE802は写真のようにカーオーディオを自宅で使うために必要なコードやACアダプターが付属しています。もちろん端子の圧着やハンダ付けは不要、LE802に組込み配線することでカーオーディオを楽しむことができます
なお、ケースなしの電源付配線キットDK101、DK235もご用意しています

LE802(電源付ケース)
DK235(2DIN用カーオーディオ、カーナビ配線キット/ヘッドホン対応)
DK101(1DIN用電源付配線キット)

■カーオーディオデッキ、パワーアンプで楽しむ(カーオーディオシステム)

デッキタイプの応用例として、車で使っていたカーオーディオのデッキ、パワーアンプを部屋に持ち込み、ホームオーディオ用のスピーカーを接続して音楽を楽しむ例について説明します
なお、パワーアンプの配線については、「カーオーディオのパワーアンプを使う」にて詳しくご説明していますので、あわせてご覧下さい

下接続図はカーオーディオのデッキと、パワーアンプの接続図です。左側がデッキ、右側がパワーアンプです

なお、この図では機器毎に電源を接続していますが、1つの電源からデッキとパワーアンプ2つの機器に電源を供給することも可能です(後述します)

デッキ側は、前述の通りBATTとACC、アースにACアダプターを接続します

パワーアンプ側はパワーアンプの「+」端子にACアダプターの+12V、「-」端子にACアダプターのGNDを接続します。端子形状は使用されるパワーアンプにより異なりますので、適切な端子を使用しします
なお、パワーアンプは消費電力が大きいため、パワーアンプが駆動できる電源を用意し、電源-パワーアンプ間は、デッキの電源コードよりも、太いコード(電流容量に応じたコード)で接続する必要があります

また、上の構成では機器毎に電源を使用していますので、各電源の電位をあわせるため、共通GNDコードを用いて、デッキのGNDとパワーアンプのGNDを接続しています

リモートコード(接続図中青線)は、デッキのON/STANDBY操作にあわせて、パワーアンプをON/STANDBYさせる(連動させる)ためのコードです。デッキの電源コードにある「リモートコード」(ぎぼし端子付)を、パワーアンプのREMOTE端子に接続します
なお、リモートコードにはパワーアンプの電源コードと異なって大きな電流は流れませんので、カーオーディオの電源コードと同程度の太さコードで十分です

音声関連の接続はデッキのフロントプリアウトとリアプリアウトを、市販RCAコードでパワーアンプ入力端子に接続します。そして、パワーアンプの出力端子にスピーカーを接続します。
なお、パワーアンプによりますが、1組(2台)、2組(4台)、中には「2+1」の3スピーカー構成(+1はサブウーファーなど)で楽しめる機器もあります
詳細については、各機器の取扱説明書、取付説明書等を参照して下さい

ご参考:RCAコード(Amazon 新しいウィンドウが開きます)

●1つの電源で2つの機器に電源を供給する

次に1電源で2つの機器に電源を供給する場合についてご説明します
下図は1つの電源でデッキとパワーアンプに電源供給した時の接続図です。先にご説明した2電源構成で使用した共通GNDは不要になります。それ以外の配線は同じです

なお、用意する電源はデッキとパワーアンプの消費電流がまかなえる電源を用意する必要があります

写真はMcIntosh MX5000、MCC404、MPM4000からなるMcIntoshシステムを、弊社大容量ACアダプター「P-12V210」1台にて電源供給する際のテスト風景です

すこし見づらいですが、写真左スピーカーの脇に立てている機器がMcIntoshシステム全体に電源を供給しているP-12V210(青色LEDが点灯している機器、12V/21A 250W)、その左から順にMCC404(パワーアンプ)、MPM4000(アウトプットメータ)、MX5000(CDデッキ)です
スピーカーは4台(2組×2)、MCC404に接続しています。スピーカーコーンが大きく震える程の大音量でも動作を確認しています

弊社では自宅でカーオーディオシステムを使用する際、お客様のご要望に応じた電源をご提案しております。また、弊社にてシステム一式をお預かりし、配線などを行った上で納品させて頂くサービスもございます。ご使用になりたい機器(メーカ名、機種)とともにお気軽にお問合せ下さい(ご相談、お見積無料です)

P-12V210(12/21A 250W大容量ACアダプター)

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※パワーアンプの配線については、「カーオーディオのパワーアンプを使う」にて詳しくご説明しています。あわせてご覧下さい


【解説】その他カーオーディオ機器を自宅で使うには

カーオーディオのヘッドユニットやアンプではない周辺機器だけど、自宅で使えないかな?

その周辺機器、その機器の用途や機能によって、自宅でも使用できる場合があります

ここでは、ヘッドユニットやパワーアンプ以外の「その他周辺機器」を自宅で使えるようにするための「ポイント」について、McIntosh社製 アウトプットメータ MPM4000を例に取りながらご紹介したいと思います

なお、ここで記載している自宅で使うために必要となる電源を中心とした構成になっています
必要な電源や、配線するコード等は使用する機器によって異なりますので、参考としてご覧下さい

【記載内容】


アンプ内蔵タイプやデッキタイプ、パワーアンプのご使用を考えられている方はこちらのページをご覧下さい

    

■その他周辺機器を自宅で使う(MPM4000)

McIntosh社製 MPM4000

MPM4000はスピーカー端子に接続して電源を供給すると、スピーカー出力レベルをメータに表示するアウトプットメータです

このMPM4000をホームオーディオに接続して使うため、取扱説明書を参照しながら、電源と必要な信号等を確認します(取扱説明書は掲載していません)

ちなみに、このアウトプットメータは、電力表示になっていますが、実は電圧を測定して、その電圧に見合う電力がメータの目盛りに刻まれています

もっと詳しく:アウトプットメータ
オーディオに詳しい方でしたら、同じ電圧でも負荷のインピーダンスによって電力が異なることはご存知かと思います。これは電力が

電力=(電圧*電圧)/(インピーダンス)

で算出される値だからです

つまり、オーディオアウトプットメータは、「接続するスピーカーのインピーダンスが変われば同じ目盛りを指していても出力されている電力は異なっている」ということです
カーオーディオのアウトプットメータは一般的に4Ωのインピーダンスを持つスピーカーが接続されていることを前提として作られています
たとえば、今、ある音を出していて1Wの値を示したとしましょう。スピーカーのインピーダンスが「4Ω」なら目盛り通りに「1W」に相当する音が出ています。しかし、接続しているスピーカーのインピーダンスが「8Ω」だったら、目盛りの「1/2」、すなわち「0.5W」が実際の出力値となります。同様に「6Ω」の場合には「0.67W」となります

では、どんなインピーダンスのスピーカーが付けられていても正しい電力を示す方法はないのか?
もちろんそれは実現可能ですが、そうするためにはスピーカーに流れている電流を実測しなければなりません。これはたいへんコストのかかることなので、製品価格を考慮すると実現が難しいことになるのです

○電源まわり

電源部分について 取扱説明書を見ると、電源電圧は「DC14.4V(10.8V~15.6V)」、また消費電流は「0.5A」、また配線図中には「バックアップコード(BATT、黄)には常時12V」と記載されています

これらから、MPM4000を使うために必要な電源としては、DC12V、最低0.5Aの電源があれば良く、DC12Vを供給は黄コードことであることがわかります
なお、電源を考える際、多くの機器は消費電流より大きな電流が流れますので(突入電流等)、消費電流に対し、余裕を持ったACアダプターを選ぶようにします

○リモート信号

カーオーディオの場合、車に搭載されている時は常時電源が供給され(スタンバイ)、車のACCキーをONにした時点でカーオーディオがONになります。周辺機器に対し、このON/スタンバイにする信号がREMOTEです。周辺機器のREMOTEにDC12Vをかけると周辺機器はONになり、DC12Vをはずすとスタンバイになります

ご注意
ヘッドユニットはこのアウトプットメータやパワーアンプ等の周辺機器に対して、REMOTE信号を出す側になります。ヘッドユニットのREMOTE信号には、DC12Vはかけないで下さい。故障、破損の原因になります

MPM4000の取扱説明書 配線図(結線方法)を見ると、MPM4000にアンプリモートコード(リモートコード、青白)があります。部屋で使う際も同様、MPM4000をON/スタンバイにできるようにするため、MPM4000のアンプリモートコードにスイッチをつけ、ON/スタンバイが切替えられるようにします

○L/R信号

次にスピーカー出力をMPM4000のメータに表示するため必要な信号を確認します。同じく取扱説明書を見ると、L信号コード、R信号コードをそれぞれスピーカーのフロント、またはリアスピーカーの左「+/-」、右「+/-」に接続することがわかります

○各コードの端子

使用するコードの確認が終わったら、それぞれのコード端子を確認していきます
MPM4000を使うために使用する、BATT(黄)やリモート(青白)、L/R信号コードの端子を確認し、結線する場合にこれら端子と接続できるようにします

○接続方法

これら確認した結果をまとめた接続方法は以下の通りです。図では弊社カーオーディオ用配線キットDK101を使用しています(破線部)

DK101を用いてMPM4000を動作させているところ

電源回りの配線は、図のようにMPM4000の電源コードにあるバックアップコード(BATT、黄)をDK101の黄コードと接続し、アースコードをMPM4000の筐体を介して接続しています

アンプリモートコード(リモート)は、DK101のACCコード(赤)と接続しています。これにより、MPM4000の「ON/スタンバイ」切換が可能になります

MPM4000の消費電流は0.5A、一方使用するDK101付属ACアダプターは12V/3.3Aタイプですので余裕を持って電力を供給できます

スピーカーと接続するL/R信号コードは、DK101付属のスピーカー端子を介して、ホームオーディオプリメインアンプのスピーカー端子と接続します

なお、DK101付属のスイッチ付電源コード、スピーカー端子付スピーカーコードにはぎぼし端子がついていますので、端子の圧着やハンダ付することなしに簡単に接続できます

DK101(1DIN用電源付配線キット)

■その他

弊社では、お手持ちのカーオーディオを自宅で使うため、様々な製品をご提供しています
「このカーオーディオを自宅で使いたい」など、ご使用になりたいカーオーディオや接続する機器をご記入の上、ご質問いただければ、弊社にて調査、ご提案いたします
お見積は無料、お気軽にお問合せ下さい

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